蔵六のニユース
2023.11.21
署名と刻法
著名と刻法「落款」
作品が書き上がったら、その余白に作者の名前を入れ、誰が創ったかサインをする。落款とはそのサインのことである。刻法は本文と変わらない。簡単なもので自分の「印」一つを添えるだけのものであり、丁寧なものでは「いつ」「誰のために」「どこで」「どういういきさつで」「誰の詩文を」「自分が書いた」といったようにことこまかに記入する場合もあるが、一般にはサインをして印をつける。時とサイン「署名」と捺印というのが普通である。「そのための約束ごと」
「自著」雅号を書いて印を添えるが尊敬する人に差し上げる作品とか心をこめて書くものなどの場合には雅号にせず姓名を書く。
「雅号」心の糧としている本から取ったり、土地「山・川」や好きな植物などから名をつけたりするペンネームのことである。
この時に添える言葉に注意することがある。
たとえば「如流」という号は水にちなみ、また人生を詠じた語句なので「山人」をつけるのは釣り合いがとれない「如流漁徒」「如流道人」ならピッタリという。
◎雅号の下に付ける語
・山人 仙史 幽人 樵夫 山樵 樵客
・逸士 逸民 逸人 閑人 逸士隠士
・陳人 陳史 外史 散史 散人 虚士
・野人 野史 ?人 道人 居士
・漁師 漁徒 漁釣 漁夫 漁滴 釣人
・雅人 老人 翁 女史
「注意」自作の誌歌の場合、自分の名または雅号の下に書の字を書かないこと