蔵六のニユース
2023.12.02
蔵六ニュース・・28号
蔵六ニュース・・28号
★今年も後50日あまりになりました。コロナが5類になり世の中が動き出してる事を一番感じるのはインバウンドであります。過日、浅草に行ってきましたが、日本人も多いのですが外国人の多さにはびっくりでありました。
一方、ウクライナロシア戦争に続きイスラエルパレスチナハマスでの人殺しが日常の話題になり、闇バイトや自殺の増加、岸田総理のよくわからない政治が国民を一番不安にさせているように思います。私的には、あの河野のマイナー保険証恫喝問題は国民の健康を一番不安にしているものだと思います。
あと一か月、皆さんは2023年令和5年はどんな年だったと思っていますか?
■わが業界は、認印というジャンルが減っているというメージであります。
これは、ハンコは今まで通り使っているよという声は聞こえてこない事もあると思います。わざわざ言う必要もありませんので・・・
ネガティブに考えて過ぎてしまう事もあるような気もします。
しかしながら、浸透印の利用は相変わらずあるという方もいらっしゃいます。
ものは考えようで、一年に一度の使用の認印でも1本は必要になります。
印影(書体)の工夫、印材の工夫等なにかしらの知恵を出し合い需要の喚起をとも思います。
実印と銀行印以外は認印という発想なら、角印も認印です。
ポジティブに考えて、新たな市場開発に目を向けなればとも思います。
■添付資料
お得な皮袋を掲載中!!
分類できない印判用品 | 甲州商人ドットコム (koshu-akindo.com)
風水皮袋 150円より
ビロードかわ袋120円より
金色皮袋 150円より
■消費者はもうはんこは要らないんじゃないのという空気感があります。
以前お届けした竹田恒泰先生の書いたものを再度数回に分けて送信します。
この負の空気感を変える工夫をみんなでアイデアを考えませんか!!
5回目・・・ 合理主義は文化を破壊する
押印は意思を担保するものである。押印をする際、朱肉を付けて、曲がらないように向きを確認し、下敷きを敷いて、ぶれないように力を込めてハンコを捺す。そのような手間を掛けて作成した書類と、単なるプリントアウトしただけの書類では、何かが違うとおもわないだろうか。
また、押印する瞬間に、本当にそれでよいか、もう一度考え直す機会にもなる。
私が初めてハンコを作ったのは十四歳の時だった。当時、印鑑登録できる年齢の下限が十四歳であり、誕生日のあと直ぐ実印を登録した。印鑑鑑定士の先生といろいろお話させて頂き、実印は均衛の取れた運勢の強い印章を、銀行印は金運に特化した印章を作って頂き、それを三十年以上使ってきた。
十年程前には蔵書院と天覧印まで作成した。
蔵書印は、我が家の本棚の一員となった本に捺す印で、天覧印は天皇陛下に差し上げた文の写しや、天覧に供した書籍の副本に捺す印である。それ以外にも用途に応じて複数の認印や落款を使い分けている。
ハンコを長年使っていると、象牙に印泥が染み込んで良い風合いを醸し出している。
この実印で契約すると裏切られる気がしないし,この口座の残高が減る気もしない。
そして、結婚届にもそんな気持ちで押印したことを覚えている。
『押印廃止』というのは至極合理的な考えだと思う。だが、一見合理的な考えには、予想外の落とし穴が隠れている場合もある。人間は不完全であるから、最善の策を思いついても、そこには何らかの見落としがあると不安な気持ちを抱くのが賢い人間の心理である。
かの孔子ですら、七十歳になってようやく『心の欲する所に従って矩を超えず(自分の心のままに行動しても人道を踏み外す事がなくなった)』と述べている。
まして、孔子でもない一介の大臣が、しかもまだ七十歳にも達していない若者が、千年以上親しまれてきたハンコ文化に手を付けることに畏怖の念を感じないとしたら、その資格はない。皇統の原理も然りである。
文化に合理主義のメスを入れると、文化という文化はことごとく破壊される。
今は判子業界が悲鳴を上げているだけで、他の業界は対岸の火事だと思っている様子だが,一旦この流れを許したら、あらゆる日本文化が侵食されるだろう。
ハンコ問題は、保守全体で立ち向かっていかなければいけない。合理主義の行く末は天皇の廃止である。
以上