蔵六のニユース

2025.01.07

蔵六ニュース・・51号 年末号

 

蔵六ニュース・・51号

■今年も押し迫りました。2024年最後の蔵六ニュースです。次回は新年号になります。

2年前の1月19日に蔵六ニュース・・1号を発信しました。本年当初75歳になり会社を退社し今は無償でお手伝いです。75歳でも何かする事がある事に感謝しています。

今年は近い同級生が2名亡くなり、あと何年と生かされている間に何をすべきか試行錯誤の人生です。身体もガタが来ているようで歯の治療に100万円以上かかりました。貯金を取り崩しての老人生活です。来年も新年から歯の治療です。

 

さて、2024年も終えようとしていますが、今年は業界の一部が壊れた年と感じています。

それは展示会と呼ばれるものです。47年くらい前でしょうか? モテギが問屋主催の初の個展を開催し、それまでの業界の秩序を破壊してから紆余曲折いろいろな事がありました。モテギの75年の歴史の一部でもありました。小説が書けるくらいの物語があります。

 

さて、その展示会の一つ業界誌の主催するOGBSから印章というブランドが消えていく事になりました。印章人には全く関係のないイベントになりつつあります。

業界専門誌も必要がなくなるような気がします。お金を出して得る有益な情報が殆どありません。業界崩れの一端でもあります。

そういった意味ではこの業界誌は印章の未来を見据えて、OGBS誌を育てたという点では大したもんであります。

 

しかしながら、この事は、印の本質というか『文字』というものに対する情報がなくなるという意味を多く含んでいます(もともとそういった方向性は薄い業界紙でした)、技術(文字をつくる・文字を彫る)という事と益々離れていくという業の本質の問題も抱えていると考えています。こういった業の本質の情報提供を伝えてくれる何かが欲しいなと感じています。

 

印の存続の為には、この本質論を無視しては成り立たないと私は考えています。

国民に,印の原点、印の歴史、印とは何、印の役目等々、消費者に訴えていく情報の提供は業界紙の大事な役目でもあります。唯一、全印協がその役目を背負うのでしようが、発信力が弱すぎます。

これをやるには、ハンコ屋一軒一軒が、その危機感を持つしかありませんし、その情報を消費者に組織的に伝える仕組みが必要と考えています。ハンコ人一人一人の自覚も必要な要素です。これは技術をもつハンコ屋さんだけでなく、ハンコで食べている皆さん全員の責務でもあると思います。

 

月間文具(文具・事務器の業界紙は数社あります、その一社)という文具専門誌が印章業界のニュースを多く取り上げています。残念ながら本質的な文字という点ではゼロであります。取り上げていただける事には感謝しています。

 

繰り返しになりますが、ハンコの業界紙が意味をなさない、なさざるを得ない理由を鑑みるに、一番大きな問題は業に関する情報がほとんどない事です。新製品もなし、販売情報もなし、そんな現実の姿の業の衰退をどうとらえていくかは、皆様、一人一人が自身で考えていかなくてはならないという事になります。

 

蔵六ニュース・・は私が元気な内は続けていきますし、業界誌よりよっぽど役にたつ情報をお伝えしていこうかなと、能力のなさを自覚しながらも行動していきます。

 

来年も蔵六ニュースを心待ちにしてください。

私への意見等は、下記アドレスへお願いします。

hiroshimotegi@motegi-kk.comです。

ご遠慮なくご活用ください。

 

■経済産業省HPより

<第8回 適正な象牙取引の推進に関する官民協議会>

の議事次第が送られてきました。

今まで、見る事がなかった会議の内容なので皆様にお送りいたします。

https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/zoge_torihiki/008.html

 

今、象牙の登録関係費が高いという事で政府に見直しの陳情を計画しています。

 

■甲州商人ドットコム

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