2月13日は苗字制定記念日。つまり、苗字(以下、名字)を名乗ることが義務づけられた日。そこで今回は、全国の多い名字ランキングをご紹介します。あなたの周りには何人いますか?
※本記事で紹介する名字の解説は、「名字由来net」より記載しています
1位「佐藤」
日本で1番多い名字1位に輝いたのは「佐藤」さんです。名字由来netによると、人数はおよそ185万3000人。
「藤」は中臣鎌足が天智天皇より賜ったことに始まる「藤原」の氏を表し、「佐」は下野国佐野庄、または左衛門尉(さえもんのじょう)の職名を表しているとのこと。藤原秀郷の子孫、左衛門尉公清が佐藤を称したことが由来の1つです。
全国の広範囲に分布しており、北海道、東北、関東では都道府県内順位もTOP3を席巻。逆に高知ではおよそ930人、沖縄ではおよそ810人と少ないようです。
2位「鈴木」
続く2位は「鈴木」さんで、人数はおよそ178万6000人。語源は、田の中の穂積みに立てた稲魂(いなだま)招来用の1本の棒。鈴木氏はその化身とされるそうです。
名字の由来は諸説ありますが、古代の氏族である物部氏族 穂積氏の子孫、現在の和歌山県と三重県南部である紀伊国熊野の豪族にあり、熊野神社の勧請(神仏の来臨を願うこと)によって広まったとのこと。
北海道から東日本を中心に広く分布していますが、三重、和歌山を除く西日本ではそれほど多くない様子。佐賀ではおよそ470人、島根ではおよそ400人と、特に少ないようです。
3位「高橋」
3位は「高橋」さん。人数はおよそ139万9000人です。
語源の1つは、高い橋、高い柱にあるとのこと。古代人にとって、川に高い橋を架け2つの地域を結ぶことは憧れでした。また、天と地を結ぶために柱を立てることは祭祀(さいし)の1つであり、高橋氏は職掌も司ったことにより、氏の名や地名も発生したとされているそう。
名字の由来をたどると全国的にさまざまな流派が見られ、その分布も日本列島の広範囲にわたっていますが、佐賀ではおよそ900人、沖縄ではおよそ610人と少ないようです。
ちなみに4位は「田中」さん、5位は「伊藤」さんと続きます。日本人の誰もが持つ名字には、さまざまな由来があります。苗字制定記念日に、自分の名字も調べてみてはいかがですか?
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