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蔵六のニユース

2022.01.15

銀行印はいくつ持つのがいい!

 

銀行口座は複数持ちがベスト!いくつあるのがいい?

銀行口座はメインバンクと2つ目以降のサブバンクを目的別に使い分けるのがポイント。 高金利定期を取り扱う銀行や、銀行口座はいくつ持つのがよいのかなどをご紹介します!

◆銀行は2つ以上の複数口座持つのがおすすめ!いくつが最適?

あなたはメインバンク一筋で、銀行口座は1つ派? 残念ながら、それはバツです。複数の口座を持っている派? もしも休眠口座(ずっと使っていない口座)があるなら、これもバツです。

ズバリ、銀行口座は厳選して2行以上、そして作った口座はとことん使いこなすのが今の時代には適切! その理由は2つあります。1つ目は「安全のため」、2つ目は「最小限の手間でお得に使いこなすため」です。

メインバンクと2つ目以降のサブバンクを目的別に使い分けるポイントとは? 高金利定期や保証料無料の住宅ローンを取り扱うおすすめ銀行や、銀行口座はいくつ持つのがよいのかなどをご紹介します!

◆預金総額1000万円以下でも、銀行口座は2行に分けなきゃダメ?

ご存じの通り、銀行が万一破たんすると、預けたお金は1人あたり元本1000万円までとその利息しか保護されません(1000万円を超える部分については、銀行にどれくらいの資産が残っているかによります。全額は戻らず減額されるかも)。1000万円超の預金がある人は、2つの銀行に分けておくほうが安心です。

「うちは1000万円以下だから大丈夫」と思っている人も要注意! 口座が一時的に使えなくなるからです。お金を引き出せるのは、その銀行にお金を預けていた一人一人の残高合計を確認した後。同じ銀行なら支店が違っても、1人あたり合計で1000万円まで。複数の支店に口座を持つ人は残高を合計します。

この名寄せという作業を迅速に行うことが目標とされていますが、実際にどれくらいの時間がかかるかは、起きてみなければわかりません。

やきもきしながら待ったり、現金が足りなくて困るよりは、いざというときに使えるお金を別に確保しておくほうが安心。銀行口座はメインバンクのほかにサブバンクを持って、どちらかが使えなくなっても、もう片方からお金を引き出せるようにしておきましょう。

銀行の破たんのみならず、システムの不具合でATMが利用できないトラブルにも、2行以上に口座があれば対応できます。

ちなみに「銀行」とひとくくりに呼んでいますが、この保護の対象になるのは、都市銀行、ゆうちょ銀行、地方銀行のほか、信用金庫や信用組合、労働金庫も含みます。インターネット専業銀行(ネット銀行)ももちろん対象です。

◆高金利定期を取り扱うネット銀行も

この20年ほどの間に、都市銀行や地方銀行では合併が行われる一方、インターネット専業や流通系の新しいタイプの銀行(※以下、ネット銀行と表記)が生まれました。

ネット銀行では、店舗や人件費などの経費を削減して金利の高い定期預金を提供しています。

たとえば、100万円を1年の定期預金に預けた場合の金利は、都市銀行、地方銀行、信用金庫は、ほとんどのところが0.002%(20211119日時点)。

これに対し、ネット銀行は以下のような金利になっています。

・大和ネクスト銀行:円定期預金……0.05
・オリックス銀行:eダイレクト定期預金……0.17
・楽天銀行:定期預金……0.02
・住信SBIネット銀行:円定期預金……0.02
PayPay銀行:ネット定期……0.02
・ソニー銀行:円定期預金……0.02
・セブン銀行:定期預金……0.01
・イオン銀行:スーパー定期……0.01

※いずれも100万円を1年定期にインターネットで預け入れた場合。セブン銀行ではATM、イオン銀行はATMや店舗での預け入れもできる。金利は20211119日時点。

ネット銀行の金利は、銀行ごとに差があり、都市銀行などよりも高めです。期間限定のキャンペーンとして高い金利を設定することも行われています。

◆趣味の支出や副業収入がある人は別口座に

趣味の支出や副業収入があり、そのために経費を使っているなら、生活用の口座と分けておくとよいでしょう。生活費をつい使い込んでしまうことが防げる上、趣味や副業の収支を把握しやすくなります。

特別な事情がない限り、1人が作れる口座は、1つの銀行の1支店に1口座。そもそも複数の口座にお金を分ける目的は、安全とお得のためですから、個性の違う銀行を組み合わせるのがコツです。

タイプの違う銀行を組み合わせる例

◆銀行口座、メインバンクと2つ目以降のサブバンクの組み合わせ方

月々の収入が振り込まれ、公共料金やクレジットカードの引き落としなど生活のための支出を行う銀行をメインバンクと呼ぶことにしましょう。

私自身の苦い思い出ですが、クレジットカードの引き落としだけを別の銀行口座に分けたことがありました。ネット振込などまだない時代、毎月、引落日ぎりぎりにATMからお金を引き出して、また別の銀行のATMで入金。そんな日に雨が降っていたりすると最悪で、傘をさしてトボトボとふたつの銀行の間を歩いたものです。

入金と引き落としの銀行口座を分けるという考え方もありますが、マメな人は別として、毎月引き落とされる生活のための支出は収入のある銀行口座に統一するのが便利です。

メインバンクのほかに持つ2つ目以降の口座をサブバンクと呼ぶことにしましょう。サブバンクは、いざというときに使うお金を分けておいたり、高金利の定期預金を利用したりと、安全にお得に使いこなすために作る口座です。サブバンクは1行だけでなく、目的別に2行程度を使い分けてもいいですね。

メインバンクとサブバンクの組み合わせの例を考えてみたのが、画像の表です。

会社勤めの人は、都市銀行や地方銀行に給与を振り込んでもらうケースがほとんどですね。その場合は、サブバンクとしてネット銀行を活用してはいかがでしょうか。

ネット銀行にはメインバンクとして使えるサービスを備えたところもあります。最近、経費削減のために給与振込の銀行を指定する会社が増えているようですが、自分で選べるなら、思い切ってネット銀行をメインバンクにしてしまう手もあります。

その場合は、拠点数や自前のATM数が多いゆうちょ銀行をサブバンクとして活用するのもおすすめ。ネット銀行は、ゆうちょ銀行のATMを提携ATMにしているところも多く、相性がいいのです。

自営業の人は、地域密着型の信用金庫や地方銀行と取引をしているケースが多いようです。ネット銀行をサブバンクにするのもいいですね。全国展開のゆうちょ銀行や都市銀行を加えてもいいかもしれません。

それぞれの銀行の持つメリットを生かし、補完し合う組み合わせが理想です。

ATMが徒歩圏内にある銀行口座を組み合わせよう

複数の銀行口座を持つとき、事前にシミュレーションしておきたいのが、どうやってお金を動かすか。お金を動かすには、手間と、場合によっては手数料がかかり、リスクもともないます。手間と手数料とリスクは最小限に抑えたいですね。

別の銀行にお金を動かす方法は、主に以下の2つです。

・振り込む(ATM、インターネットバンキングを利用)
ATMで現金を引き出し、ATMで現金を入金する

振込は、手数料の安いネット振込でも220440円程度かかります。しかし住信SBIネット銀行、ソニー銀行、みずほ銀行など、中にはネットでの他行振込手数料が無料の銀行もあります。いつでも、自宅でも利用できるネットバンキングで、手数料無料でお金を動かすことができる銀行を活用する手もあり!

ATM
で現金を引き出して入金するなら……、自行ATMは時間内(平日の昼間)であれば手数料無料ですから、その時間帯に引き出し、移動先の銀行ATMで入金すれば手数料はかかりません。その代わり、自分でお金をもって動くという手間がかかります。

大金を持って動き回るのは危険だし、ましてや交通費や時間がかかるのは合理的ではありません。重要なチェックポイントは、2つの銀行ATMが徒歩圏内の近距離にあるかどうかです。

◆コンビ二ATMを使って手数料無料で入出金

銀行によっては、コンビ二ATMから無料で入出金ができるところもあります。たとえば三菱UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行は、条件を満たせば一定回数までコンビニATMを無料で利用できます。

ネット銀行にも、それぞれ無料で利用できるコンビニATMがありますから、コンビニATMを使って、メインバンクから引き出してサブバンクに入金する、または逆のことができます。地方銀行の中にも、やはり条件を満たせばコンビニATMを無料で利用できるところがあります。

お金の移動がラクにかつ無料でできるかどうか、ATMの使い勝手は必ずチェックしておきましょう。

◆銀行口座はいくつ必要?作り過ぎず多くても5つまで!

以前、落語家さんの家計診断の記事を書いたことがあります。寄席のお客さんの入り具合で収入が増減するという落語家さんは、若かりし日、60万円くらいの貯金を大事に思うあまり別の銀行に預けて、すっかり忘れてしまったそうです。

引っ越しのときに通帳を発見して思い出したとか。「せっかく貯めたお金をあやうくパーにするところだった、まったく笑えない話だよ」といって笑わせてくれました。私の経験からいっても、お金のことって、ちゃんと覚えているようで案外、忘れてしまうことも多いのです。

よほどのお金持ちか、こまめな性格か、抜群の記憶力の持ち主でない限り、実際に管理して使いこなせるのは2口座から3口座、多くて5口座までが限度だと思います。

その上、出し入れがないまま長い期間が過ぎた口座は休眠口座になってしまいます(多くの銀行では、口座の持ち主であることを申し出て、確認されれば払い戻してもらえます)。銀行口座は大切な資産のひとつ。使わなくなったら速やかに解約して、必要な口座のみをきっちり利用する、これが安全にお得に使いこなすためのポイントです。


 

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