蔵六のニユース
2024.03.25
スタンプフェアの足跡
スタンプフェア(見本市)を開催 昭和四十九年九月、茂手木株式会社(筆者 茂手木勇代表)は、戦後はじめ て印章業界の先陣をきって見本市の開催にふみきった。甲府市内の労農会館 を会場として二日間にわたり、県内はもとより関東一円の印章店を顧客として実 施したのが全国卸屋として初のフェアであった。 それ以来モテギの恒例事業と して、昭和五十八年まで単独展を開き、昭和五十七年には東京都港区浜松町 都立産業貿易センター、昭和五十八年には平和島東京流通センター等を会場 に、十回の見本市を開催し、山梨の印章のPRに努力した。 一方、昭和五十六年九月より、「オール印章フェア」と称し、東京都内でサンビ ー株式会社、株式会社山田印材店、株式会社成鶏堂(現ベスト)三社の合同フ ェアが開催され、この三社から申し込みがありモテギ(株)と四社による大フェアと なり、モテギの個展は終結したが、モテギの見本市が火種となり、現在は東日本 印判用品商工組合主催の大東京印章祭り、西日本印判用品卸商業組合主催 のザ・グレート・スタンピアが開催され、東西の組合展が開催された。その他、九 州地方、中部地方、北海道と遠隔地でも個展、合同展が開催されるようになっ た。このように他業種と同様に印章業界も時代に即応して年々盛会になってい った。 57 山梨県印判用品卸工業協同組合は、昭和六十年、組合の年度事業として見 本市を取り入れることとなり、第一回同年六月に石和町、石和観光ホテルで開 催。平成四年まで 八回の連続開催と なり、毎年全国より 二千五百人から三 千人の印章取扱 業者が参集 し、山 梨県地場産業事 業の振興と、印章 王国保持PRのた めに大きく寄与して きた。 山梨県印判用品卸商工業協同組合主催のスタンプフェアの 足 跡 第一回 昭和六十年六月九日、石和温泉観光ホテルで開催。関東印商業組 合連合会員総会山梨大会開催に当たり併設協力フェアとする。テーマは「業界 人よ熱くなれ」。 第二回 昭和六十一年三月二十五日、甲府地場産業センターで開催。お彼岸 の降雪となり混乱する。テーマは「充実した内容・豊富な品揃え」。 第三回 昭和六十二年四月二十三日、平安各で開催。テーマは「広げよう業 界の輪」。 第四回 昭和六十三年四月二十八日、平安各で開催。テーマは「業界の活路 は甲斐路への集いから」。 第五回 平成元年六月十一日、石和グランドホテルで開催。テーマは「業界の 現況を見直そう、業界の活路は山梨の時代」。 第六回 平成二年六月十日、平安各で開催。テーマは「二十一世紀への創造 と桃戦は山梨から」。 第七回 平成三年六月十六日、甲府市総合市民会館で開催。テーマは「ハー ト・アンド・コミュニケーションの場を作ります。作りましょう」。 第八回 平成四年六月二十八日、甲府市総合市民会館で開催。テーマは「マ イ・パートナー・アンド・ハイビジョンの推進の場を作ります」