蔵六のニユース
2025.08.14
蔵六ニュース・・69号
蔵六ニュース・・69号
■むかしむかし!! 今でいう、三文判という世界があった。何故、三文判というかというと、記憶にないが床屋の価格との比較で三文判の価格も設定されたと聞いたような気がする。とすれば、今、普通の床屋4000円、クイック床屋1500円位か、とすると300円、100円は安すぎる。
昔昔、三文判・・言ってみればすぐ欲しいハンコという意味でとらえてもそれほど間違いはないような気がする。では、当時、はんこ屋さんはどうしたかというと、三文判=柘植小判という認識が一般的だったような気がする。そして、すごいのは、注文を頂き、字入れもしないで、そのまま彫刻していたようだ。頭の中に、古印体の逆さ文字が入っていて、印面に頭の中で文字が書けたのだろうと想像する。それほど、昔昔の職人はすごかった。蔵六も目の前で何回も見た覚えがある。
そんな時代を通り過ぎ、三文判の世界から、出来合い印の世界へ突入する。この仕掛人はM社だと聞く。山梨の出来合い印メーカーに白丸の1000本セットを注文、当時は、運送がすべて電車なので、駅留めという制度が利用されていた。
上野駅の荷物受取場に行き、商品を引き取り、木枠での荷物なので、木枠を外し、1台を自転車に乗せ、近くの文房具店に販売をした。これが出来合い印物語のスタートであったと聞く。
で、当然、柘植の三文判を販売していたハンコ屋さんは怒った。怒ったけどどうしようもない世界にまたもや突入する。ハンコ屋さんも他の仕事が忙しく、柘植小判の出来合印セットを店頭に置くことになった。
その内、三文判は白丸(ラクト材)の出来合い印に替わり、はんこ屋さんの店頭に並ぶことになった。
東京ではハンコ問屋B社が3000本セットをアルミ製で作り、ハンコ屋の店舗に並べた。また、トナカイの木製の認めケースも多く出荷された。そして、はんこ屋さん、文具屋さんの店頭に並ぶようになった。そして、その便利さは、5000本になり、10000本になっていった。10000本はT社が名簿を作成し全国展開をした。大阪のD社製のセットが店頭に並ぶようになった。
時代は、白丸から、黒丸が差別化という中で高級路線として商品化された。さらにより、高度な高級品という事で、黒檀が導入された。ハンコ屋さんは、白丸は置き、黒檀は置き、書体違いを置き、簿記を置き、実印タイプのハンコも置くようになった。ハンコ屋さんの店頭には数台の三文判が並ぶようになった。
白丸、黒丸はラクトから、アセチ素材が加わった。
さらに、型の流し込み方式による三文判が2社より販売された。
これが、100円SHOPへ価格的に対応できる商品となり、全国の100円SHOPに並ぶようになった。
また、デジタル送信でハンコが素人でも彫れるシステムが登場して、多くのハンコ屋さん文具屋さんが利用するようになった。別姓も簡単に提供できるようになった。ハンコ屋さんは高級路線の店、30000種を揃え便利さを売り物にする店、あらゆる三文判を揃え客のニーズにこたえる店等々の対応が見られた。
そして、認印50円等々の激安の価格競争時代にも突入した。
そんな中、コロナによる日本経済のストップ化、河野によるハンコ廃止論へと構造は変化していく。
ハンコ廃止論は、消費者のハンコ信用問題に直結して、三文判はハンコ廃止論の中でも議論の一つになった。本人確認としては信用性が薄いし、これに対等というか、何にもできなく、商売に走った業界全体の責任論もあるかもしれない。
時代の流で済む話かもしれない。
河野のハンコ廃止論から出来合い印は売れなくなるという話もあったが、そこそこ需要はある。
ダイソーは売り場の穴埋め的存在のハンコから、10000本を廃止し、1000本セットに全店入れ替えを行ったようだ。ダイソーが1000種類なので、はんこ屋さんの出番は増えたように思える。
現在、新規に出来合い印を置こうなどという店は殆どない。モテギでも古いセットがいくつかあるので、いくらでもいいので店頭に置いていただければと思う。その内、少しづつ紹介していく予定だ!!
行書体の500本セットが2台ある。一台5000円にして処理したいので、皆様のご注文を待っています。
■自宅の私の部屋の一つに、業界誌が置いてある。現代印章・印の畑・オールスタンプ・印章新聞・等々、一度捨てた事もあるので、ないのもあるが、暇な時に整理しながら、アイカーブで面白い記事を皆様に紹介しておこうかと考えている。
業界の情報があまりにもないので、思いついた事でもある。
オールスタンプが3冊あった。なかなか面白い!!
■甲州商人ドットコム
今回は、買わなきゃ損をする印材を処理する!!
ポリエステルなので彫刻はしやすい!!
カラフルなカラー印材である。
1本50円因30円で投げ売りだ!!
■添付資料の印影について
水晶10センチ角 手彫り 教育勅語
山梨の職人が彫刻したハンコです。
すごい技術です。
今、水晶を手彫りで彫る事が出来る職人はゼロです。